file48 着実にステップアップを狙いながら副業にも挑戦する4年目女性薬剤師の給料明細

薬剤師歴4年目、性別は女性です！

職種は調剤薬局です。現在はいちスタッフですが、いずれは薬局長などを目指していきたいと思っています。

だいたい550万円ほどです。昨年は480万ほどでしたが、認定薬剤師を取ったことで大幅に上がりました。

調剤薬局で勤務し、現在は薬局長候補として薬局運営、管理について勉強中です。メインで任されている業務はデッドストック管理、店舗SNS、他店舗とのやりとりです。

転職経験はありませんが、グループ内で2度の異動をしております。

お給料について悩んでいます。同年代の女性としては貰っている方かと思いますが、奨学金を借りているので……。

奨学金の返済を考えると、今より高い収入が得られるように人生設計を考えていかないとなと思います。

キャリアについてはずっと考えていますね。薬剤師として現場で働くのはとてもやりがいがありますけど、やはり肉体的に辛いことも多くて……おばあちゃんになるまで現場に立ち続けるのかな？と考えることもあります。

マネジメントや本社勤務など、いわゆるサポートに回るようなキャリアプランも視野に入れつつ、今は目先の目標として薬局長になることを目指しています。

副業はしています。会社でも禁止されていないので、きちんと申請を出したうえで就業しています。主に薬剤師の知識や資格を活かしたライター業で、月辺り1.5〜2万円くらいです。

店舗SNSは薬局自体の認知度を高めたくて始めました。健康イベントも活発に行っているので、処方箋がなくても気軽に来ていいんだよ！と少しでも知ってもらいたいと思い、企画を立ち上げました。

成果としては面処方枚数がやや増えたことと、クリニックさんや他の調剤薬局さんのアカウントと繋がることで、地域連携の助けになったかと思います。

不安はあります！薬局長になると通常の薬剤師業務に加えてマネジメントが加わるため、今まで通りのやり方ではパンクしてしまうだろうなと思います。

そこを効率化していく方法だったり、店舗運営の問題点を見直したり……逆にいちスタッフでは口出ししにくい部分もあるかと思うので、とにかく一度飛び込んでみたい！と思っています。

店舗内で習慣化してしまっている部分や、門前ドクターとの取り決めに関わる部分などは、口を出しにくいと感じています。「そういうものだから」と言われてしまうと、それ以上はいちスタッフの立場ではなかなか言い難いですね。

門前ドクターが出荷調整による疑義照会に頑として応じないため処方を他薬局へ流すことが習慣化しているところや、店舗内の清掃等の雑務をすべて事務さんがやることになっている部分ですね。

処方箋枚数のためにはなるべく門前の処方箋を受けられる体制を作っておきたいですし、店舗内の環境整備は事務、薬剤師関係なく平等に当番制にしたいと思っています。

驚いたことは、店舗によって患者層が全く異なる点です。最初の店舗はやや田舎寄りだったため、患者の8割が高齢者でした。それ以降の店舗は小児がかなり増え、必要とされる投薬スキルや調剤スキルがガラッと変わってしまいました。

勉強になった点は、それぞれの店舗で診療科が大きく変わったため、異動してからも前の診療科の知識を引き継いでいけたことです。今いる店舗では珍しい処方でも、以前いた店舗ではよくある処方だったりと、少しずつレベルアップしていけたと思います。

うちの会社では、認定薬剤師になるだけで薬剤師手当が大きく伸びます。

かかりつけ人数は店舗評価という形で、ボーナスに反映される仕組みですね。今以上にお給料を上げるには役職をつけるか、在庫率やかかりつけ算定数などの店舗評価を達成していくことが必要になりそうです。

かかりつけ薬剤師になると、薬剤師手当が5万円から7万円に増えます。ボーナスは店舗ごとにかかりつけ算定の目標値が決められており、達成率ごとにボーナスに＋5000円、＋10000円、＋15000円……と増額する仕組みです。

役職手当は薬局長で5万、管理薬剤師手当が別途2万円くらいだったと思います。

転職は、実はたまに考えます。年収の理想は600万円以上ですが……それは今の会社でも薬局長になれれば達成できそうなので、薬局長経験を活かせる転職をして、最終的650〜700万円くらいにできたらすごく理想的だなと思っています。

そうですね。目標が達成できるのであれば転職はしないと思います。

今の会社は中小で、薬局業界全体で見ると比較的お給料は高い方ではないかと思っています。

ただ、4年目以降になるとすでに役職がついている方もいるので……やはりそういう方に比べれば少ないかなと。

大手調剤薬局やドラッグストア務めの人では3〜4割くらいの人は役職についているように思います。特に男性は早いように感じます。うちの会社では4年目で役職についている人はまだいませんね。

最初は大手を狙っていたのですが、大手だと希望していた勤務地は難しいと言われてしまい……。今の会社は関東近郊にのみ出店している中小企業なので、関東から離れたくないという希望が叶うと思い、就職しました。実際入社してからも、異動はあるものの引越しはなく勤務しています。

在庫金額の目標値がすごく厳しいことです！出荷調整品が多い中で、必要な患者様に行き渡るだけの薬を用意するにはなかなか達成できない金額です。

月末にかなりの数の不足薬を出して、ようやく達成できるくらい。これでは輸送費とどちらが高いのか……(笑)

逆にとてもいいと思っているところは、毎年決算賞与があるところや、店舗厚生費が高く、成果が現場に還元されやすいところです。

薬局長になればより上の人(エリアマネージャーなど)と直接交渉する機会があったり、いちスタッフよりも意見を出しやすいと思っています。

また、私の強みは人当たりの良さ、人間関係の循環油になれるようなところだと思っているので、薬局長になったらスタッフ間、またエリアマネージャーと店舗スタッフの間を上手く取り持つことができるような働きができればと思っています。

副業を始めたきっかけは、収入源を本業以外にも持ってみたかったからです。

文章を書くのは得意だったので、それを活かして仕事をしてみたいと思いました。副業を始めた最初の月で約2万円、次の月で1.5万円ほどでした。たまたま薬剤師ライター向けの募集が出ていたりと、運が良かったと思います。

せっかく薬剤師という資格を持っているので、副業でもそれを活かすにこしたことはないと思います！

ライター業でも、薬剤師資格を持っている人向けの募集とそうでない募集とでは、文字単価が全く違うんです。派遣薬剤師のアルバイトでもそうですが、この資格がないとできないような仕事で副業をすることがおすすめです。