file40 年収800万の薬剤師歴7年目のメディカルインフォメーションのマネージャーの給料明細

病院4年、ドラッグストア3年

性別：男

メディカルインフォメーション　

役職：マネージャー

医療従事者向け/患者向け資材の作成、医療従事者・患者からの製品問い合わせ対応

800万円

2回　

病院薬剤師：400万

ドラッグストア（副業であり、この時の本業はコールセンターで従事）：200万

給料については満足していますが、将来的に役職がどのように進展するのか、キャリアパスが明確ではない点が不安です。また、製薬業界全体の変動や規制の変化に対応するためのスキルアップも必要と感じています

今後は、デジタルの波がどんどん加速するので、デジタル知識を身につけ、メディカル部門のデジタル戦略立案やプロジェクト管理に携わりたいと考えています

現在はしていません。

副業でドラッグストアは24時間オープンしているが、その1日のあるある話（しょうもない話）

　現職の自販機の中身が違う事件（愚痴/面白トーク）

一卵性双生児の性格の違いについて（プライベートの話）

最初に病院薬剤師として働いていたのは、臨床の現場で直接患者さんと関わり、治療の一端を担いたいという強い思いがあったからです。

しかし、調剤業務というルーチンワークに物足りなさを感じたとともに、薬剤情報提供の業務に興味と関心を持ち始めたため、4年間従事後に、製薬会社から業務を受託している企業のメディカルコールセンター部門への転職を決めました。

ここでは、自分の望む希望した業務である、薬に関する知識を患者さんや医療従事者に提供することで、より多くの人々の健康に貢献できると感じました。

その後、クライアントである製薬会社に業務能力を評価され、お声をかけていただいたため、クライアント先に転職しました。

２つめの会社の時にドラッグストアのバイトを始めました。

ネット検索で「薬剤師　副業　エージェント」で検索してサイト登録し、求人を紹介いただきました。

従事した店舗は24時間営業であり、22時までは時給2800円、22時以降は3200円でした。

メディカルコールセンターでの仕事内容は、主に医療従事者または患者からの問い合わせ対応でした。

具体的には、医療従事者や患者さんからの薬に関する質問や副作用の報告、服薬指導のサポートなどを行っていました。薬の適切な使用方法や副作用についての詳しい説明を行うことで、患者さんの安心感を高めたり、医療従事者には、臨床試験データを用いて有効性や安全性情報を紹介し、疑問を解消したりしました。

当コールセンターでは薬剤師の資格は必須で、その専門知識が大いに役立ちました。

薬剤師でなければ理解できない薬のメカニズムや副作用の管理についての深い知識が求められたからです。

特に、医療従事者からの専門的な質問に対して、理解でき、情報を迅速に提供することができたのは、薬剤師としての経験と資格があったからだと思います。

今の仕事内容は、製薬会社のメディカルインフォメーション部門に所属しています。

コールセンタースタッフとして電話対応はしていませんが、コールセンターの管理や、医薬品に関する学術的な資料やQ&Aを作成し、医療従事者や営業部門が適切に製品を説明できるようサポートしています。

私は当初、マネージャー職に対する強い意欲は持っていませんでした。もともと現場での業務に集中する方が自分に合っていると感じていたからです。

しかし、上司からの強い勧めがあり、マネージャーとしての役割を引き受けることになりました。また、現在の職場はチームの人数が私を含めて4名という小規模な体制だったため、チーム全体の業務負担や、プロジェクト管理、メンバー育成はそれほど大変ではないだろうと感じたのも理由のひとつです。

管理職です。　

1日の労働時間は6時間半が通常なのですが、9-10時間程度働いています。

場合によっては休みも数時間働くことがあります。

これは強制されているわけではないのですが、次々に業務が入り込んできて、溜まってしまうためです。ただ、自分が好きな業務なので苦ではないです。

また、管理職になると残業代が入らないので、サービス残業になります。

400万の時は一人暮らしでしたので、そこまで生活は大変であるとは感じませんでした。

現在は嫁、子2人いるので、どちらかというと現在の方が余裕はない気がしています。

年収800万になった時には子供がいたので、基本的には自分にお金は使っておらず、家賃、子どもの習い事、衣類、食費、娯楽（お出かけ、おもちゃなど）に使用してしまいます。

ひとり身であればかなり贅沢はできたのかなとは思います。

医療従事者資材と患者資材を作成しており、プロセスは、両資材でほとんど同じではありますが、一般的な流れは以下になります。

①企画立案

初期打ち合わせをメディカル部門内で行い、資材の目的やターゲット、コンテンツの方向性を話し合います。ここで内容や形式が大まかに決定されます。通常、最初の打ち合わせは1～2回行います。

②納期設定

資材作成の全体スケジュールが決定されます。納期までの期間は、通常2～3ヶ月程度ですが、内容の複雑さにより変動します。

③初稿作成

コンテンツ作成をおこないます。基本的には外部の業者に内容をお伝えして作成依頼します。医療従事者資材では、臨床データやエビデンスを基に詳細な内容が求められます。患者資材では、専門用語を避け、分かりやすく表現することが重要になります。初稿の作成には通常、2週間程度がかかります。

④修正とレビュー

できあがった初稿に対し修正作業を行います。この作業は通常1～2週間ほどかかります。

⑤最終承認

全ての修正が完了したら、最終版の社内承認を行います。この段階では、再度法務や規制担当者の最終チェックが必要です。最終承認には、1週間ほどかかる場合があります。

⑥印刷・配布

資材が承認されると、印刷やデジタル形式での配布準備が行われます。印刷には通常1～2週間が必要です。患者資材の場合、病院や薬局、ウェブサイトなどでの配布方法も計画されます。

製薬業界は常に変動し、規制も頻繁に変わるため、業界に適応するためのスキルアップは不可欠になります。特に、以下のスキルが今も、今後も重要だと考えています。

・規制の理解力

  法規制の変化に対応するため、最新のガイドラインや規制を常に把握し、迅速に適応する能力が求められます。現在、GxP（Good Practice）やFDA、EMAの新しい規制に関する勉強を進めています。

・コミュニケーション能力

規制当局や社内外の関係者との調整が増えるため、コミュニケーションが必要です。

・デジタルスキル

デジタル技術の進展に伴い、データ分析やAIを活用したプロジェクトが増えています。これに対応するため、基礎的なところから学んでいます。

現在の職場になります。

独立は考えていないです。個人的には製薬会社から独立する人はほとんどいないかなと思っています。

基本的には今のポジションからのし上がることはもうないと考えています。基本的には資格・経歴がないとのし上がれないからです。

例えば、マーケティング部長であればMBA(経営学修士)の課程を修了していること、メディカル部門の部長であれば医師免許取得者。

他にも博士課程を修了していないといけないポジションが多くあるため、なかなかのし上がるにはハードルが高いです。

24時間の調剤併設ドラッグストアを4年間勤務して同僚とも共感したあるあるになります。

①発毛剤は夜売れる

リアップなどの発毛剤は1類医薬品に分類されるため薬剤師から聞き取りを行い購入することになる。夜間帯の時間帯は人が少なく、男性スタッフが対応することが多いため、購入者の心理的に夜に購入に来る人がほとんどである。

②夜中の営業は意味がない

市販薬や日用品などに関しては夜中でも少なからずお客さんが来店しますが、処方箋をもってくる患者は4年間を通して、1人か2人程度しかいなかった。そのため24時間調剤薬局をOPENする意味はほぼないと思う。（品出しやレジ打ちなど薬剤師でなくてもできる業務をやることになる）

③万年人不足

店舗にもよりますが、24時間の店舗は応援に頼っていたりして人不足が常でありました。

また、それにともなって勤務時間が長くなってしまうため、正社員の入れ替わりもかなり頻繁である。

④商品探し

「テレビで見た○○って薬ありますか？」と聞かれるけど、名前があやふやでヒントが少ないことがよくあります。テレビの内容やCMを頼りに、何の薬なのかを探すプチ探偵ごっこが始まることがしばしばありました。

●病院薬剤師の場合

良い点

患者と近い距離で仕事ができる

患者さんと直接話す機会が多く、薬の効果や副作用をリアルタイムで確認できる。薬剤師としてのやりがいを感じやすい職場です。

チーム医療

医師や看護師など、他の医療スタッフと連携して患者の治療に取り組むため、幅広い知識とスキルを習得できる。

悪い点

労働時間が不規則

夜勤や休日出勤があるため、生活リズムが不規則になりやすい。体力的な負担も大きいことが多いです。

給料

地域や病院規模、夜勤をやるかどうかにもよりますが、薬局、ドラッグストア、企業に比べると給料は安いです。

●メディカルコールセンターの場合

良い点

定時勤務

基本的に夜勤や休日出勤、残業がなく、定時で働けることが多いため、プライベートとの両立がしやすいです。有休もほぼ100%消化できます。

専門知識を活かせる

医療従事者や患者からの質問に答えるため、薬剤師の知識をフルに活用できます。特に薬の副作用や使用方法に関する知識が重要です。

コミュニケーションスキルが向上

電話対応が主な業務であり、丁寧でわかりやすい説明が求められるため、コミュニケーションスキルが自然と身につきます。

悪い点

直接的な患者ケアがない

電話を通じての対応が主なため、病院薬剤師のように患者と直接接する機会はありません。そのため、患者の反応を直接確認することができず、やりがいを感じにくいこともあるかもしれません。

座りっぱなし

デスクワークが多く、1日中座っていることが多いので、身体的には少し窮屈に感じることもあります。

●ドラッグストアの場合

良い点

直接患者と接する機会が多い

患者さんとの距離が近く、健康相談やOTC医薬品のアドバイスを通じて、日常的に感謝されることが多いです。

幅広い知識が得られる

医薬品だけでなく、サプリメントや化粧品、日用品まで幅広い商品知識が求められるため、総合的な知識が身につきます。

悪い点

業務が多岐にわたる

薬剤師としての業務以外にも、レジや商品陳列、在庫管理などの雑務も担当することがあり、本来の専門業務に集中しにくい場合があります。

繁忙期がある

セールや季節の変わり目など、特定の時期に業務が集中するため、忙しさやストレスが増すことがあります。

●製薬企業の場合

良い点

専門的な知識の深掘り

新薬の開発や製品情報の提供など、薬学知識をより専門的に活用できる場です。また、医療従事者や患者向けの資料作成を通じて、薬の情報を深く理解することができます。

キャリアの幅広さ

製薬企業には、研究開発、製造、品質管理、マーケティング、メディカルインフォメーションなど、多岐にわたる職種があり、自分の適性に応じてキャリアを広げることができます。

安定した勤務環境

基本的に土日休みで、福利厚生も整っているため、安定した生活が送れます。

悪い点

患者との接点が少ない

業務内容によっては、直接患者に接する機会がほとんどないため、臨床現場でのやりがいを感じにくくなることがあります。

専門知識の更新が求められる

製薬業界は変化が激しく、新しい規制や技術に常に対応する必要があります。そのため、継続的な学習が求められます。